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「前市政をどのように変えたかが問われる決算」2010年第3回定例会、2009年度決算でねぎしかずこ議員が討論

2009年度は吉田市長が誕生した年。予算は蒲谷前市長の時のものですが、「チェンジ」を掲げ市民の期待を受けて誕生した吉田市政が前市政をどのように変えたかが問われる決算でした。

基地問題は「ノーチェンジ」

原子力空母の配備を吉田市長は、「堪忍」という言葉を使っていますが容認している点では前市政と変わりがありません。

原子力空母のメンテナンス問題で約束違反を追及しようとする姿勢は全く見られませんでした。

さらに、原子力潜水艦の入港も格段に増え基地機能が強化されていることも容認しています。

基地の観光資源化をすすめる点でも変わりがなく、ネイビーバーガーに負けじと、チェリーチーズケーキ。これは基地依存をいっそう高めるもので、基地の恒久化に道を開くものでさえあります。

市民のくらし優先に「チェンジ」を

市財政の先行きが厳しいことは、いまの経済状況からだれにでもわかることですが、「第2の夕張」というのはあまりにも誇張し過ぎで、市民に誤解を与えます。

このたびの決算で示された財政健全化指標ではどれも問題がありませんし、経常収支比率は全国どこでも同じように高止まりは起こっています。

この原因は収入面でいえば、不況による税収減と小泉構造改革で進められた「三位一体改革」による地方交付税交付金の減、支出面でいえば、非正規雇用者などの失業による生活保護などの扶助費の増加が要因であり、これも全国的な問題です。

ねぎしかずこ議員は市の財政運営について、市民生活が厳しい状況だからこそ大企業への企業立地奨励金など緊急性や優先度の低い事業は先延ばしするなどで市民生活優先に切り換えるべきと主張し、一般会計決算の認定に反対しました。

市民病院の診療体制縮小は責任重大

新自由主義路線を推進する点でも前市政と変わりないのは大変残念です。

市営住宅の指定管理者を公募で行うことに舵を切りました。

市民病院に指定管理者制度を導入することについても、議員時代からその立場に立っており、市民病院の医師確保にとって最も重要な時期であったときの所信表明で市民病院問題に触れなかったばかりか、適切な対応も見られませんでした。

2010年度当初に市民病院の医師不足を招き、診療を大幅に縮小せざるを得ない一因となり、吉田市長の政治責任は大きいとして病院事業会計決算にも反対しました。

「よこすか市民新聞」2010年11月号より