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2010年第1回定例会「前代未聞!基地問題を一言も語らない施政方針演説」

「横須賀の市長として資格が問われる大問題」大村洋子議員が代表質問で追求

代表質問する大村洋子議員 基地を受け入れてきた歴代市長でも施政方針で基地問題には必ず基本姿勢を示してきました。一言も触れないのはあまりにも無責任です。他会派からも指摘があり、大村議員も追及。「これからは毎年入れる」と答弁せざるを得ませんでした。

立場は違っても横須賀の市長である以上、日米安保についての態度も問われます。

大村議員が「アフガン・イラク戦争では横須賀は出撃基地になっていることをどう感じているか」と質すと「言及する立場にない。発言は控える」と官僚答弁。いのちを大切にと言うものの、戦争の出撃基地にされている現実から目をそむけ、自分の言葉で語れない吉田市長の姿勢で市民の信頼は得られるのでしょうか。

基地の観光資源化は推進

市長は基地を集客促進の「目玉」ととらえ観光資源であると言明。米海軍から提供されたレシピによる新たなメニュー(チェリーチーズケーキ)を広げていくと言いました。大村議員は、これではますます基地に依存し、基地を前提にした施策をすすめることとなり、基本計画の中にある「可能な限りの米軍基地の返還」と矛盾すると質しました。

吉田市長の「財政危機論」に異議あり、大村議員が代表質問で福祉充実の財政運営を主張

誤解を招く「第2の夕張」論

横須賀市の財政が厳しいのは何も市民のためにお金を使いすぎたからではありません。日本共産党は吉田市長の特異な財政論は、国が押しつけた借金(市債)が増えた原因などには触れず、厳しいと言うだけであり、これでは市民サービス削減の口実に使われると異議を唱えてきました。第1回定例会では他会派からも市長の財政論に意見が続出。市長が目玉とした借金時計や財政基本計画の全戸配布は市民の誤解を招くとして、予算が修正されました。

高齢者福祉を「財政」の犠牲にしてはならない

老人ホームの建設補助金は近隣市の約半分。この補助金は全額起債対象、しかも返済は国からの交付金で賄われます。大村議員はこの事実を指摘し、増額を迫りましたが、補助金を増やしませんでした。吉田市長は市長選挙公報で高齢者問題だけに絞り、よほど力を入れるのかと思いましたが、期待はずれでした。返済が保障されても借金をしないというのが、吉田市長独特の「財政論」のようです。財政を市民のために活かすのが自治体の役割ではないでしょうか。

代表質問全般はこちらをご覧ください。

2010年第1回定例会「大村洋子議員の代表質問」
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