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日米地位協定の闇が!横須賀市は、毅然たる姿勢で抗議を!

7月12日米兵交通事故申し入れ

7月12日、市長に申し入れ、基地関連事務方トップの特命参与と懇談しました。

   ーーーーーーーー申し入れ書ーーーーーーーーー

上地克明市長 様

            2021年7月12日

       米海軍横須賀基地所属米兵が起こした交通事故に対する申し入れ

                日本共産党横須賀市議団    

                   団長 大村洋子・ねぎしかずこ・井坂直

5月16日、29日と、米海軍横須賀基地所属米兵の運転による交通重大事故が発生した(資料1参照)。

① の案件は、日本人2人を死亡させるという深刻な多重事故であり、居眠り運

転であったことが判明しても、米兵が起訴されるに至っても、本市は一切、抗議しようとはしていない。

基地対策課当時の交通死亡事故への本市の対応は、文書で要請していた(資料2参照)ように、厳しく抗議するのが当然のケースだ。

米海軍や外務省、防衛省への本市の態度は、大幅に後退したと言わざるを得ない。

県市協から脱退し、基地対策課を国際交流・基地政策課に組織編成してから、それが顕著となっていると感じる。

また、②の案件は、飲酒運転だったことや、大麻まで所持していたことが当初から判明していたにもかかわらず、この案件を本市が知り得たのは1か月半も後になってからであり、米海軍から報告されないままであったことも許しがたいことだ。

今回、このような交通重大事故が連続して起こったことは、本市と米海軍、防衛省が行ってきた対策に効果がなかったことを示しており、米軍基地の存在と住民の安心・安全は両立しないことが、あらためて浮き彫りとなった。

今回のような重大な事案を絶対に繰り返してはならず、以下、求める。

              記

 ②について本市は、遺憾の意を表明したとのことだが、①についても米海軍・外務省・防衛省に抗議すること。

 ①②が立て続けに起こったことに対して、市長みずから司令官と対面し、二度と繰り返さぬよう、強く抗議すること。

 米軍関係者が起こした事故は、その軽重にかかわらず、詳細を速やかに本市に報告するルールをあらためて明確化すること。

 県市協に復帰し、住民の安心・安全を守るために断固たる姿勢を貫くこと。

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資料1

 

① 士官33歳のケース

② 3等兵曹25歳のケース

事故発生日

5月29日昼間

5月16日未明

報道日

即日

6月30日

事故現場

静岡県富士宮市 

国道

横浜市

首都高速道路湾岸線

事故内容

走行中センターラインを越え、沿道のそば店駐車場に突っ込み、車5台に連鎖衝突

磯子出口付近でUターン逆走。トラック2台と衝突

人身への影響

一人が死亡。二人が重軽傷。

後に一人が亡くなる。

米兵本人が腹部に軽傷。

6月9日の横須賀市議会総務常任委員会でねぎしかずこ議員が問題にする

市は、「口頭でも要請しなかった」ことを明らかにする。

「飲酒や薬物はやっておらず、違法性はない」との答弁。

県市協は、文書で要請したが、市は、その県市協の対応に「違和感を感じる」と発言。

 

6月11日

重症者が入院先で死亡。

死亡者が2人となる。

 

事故の背景

家族旅行でワゴン車を運転中

東京都内に遊びに出かけ飲酒、帰る途中

事故原因

居眠り運転

酒気帯び運転。

大麻の所持も。

6月18日

過失運転致死傷の罪で起訴

 

6月30日

 

逮捕しないまま、1か月半後の6月30日、県警が、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検しニュースに

横須賀市の対応

口頭でも、要請なし。

市に速やかに知らされなかったことに対し、「遺憾の意」表明。

再発防止等口頭要請。

 

資料2

【横須賀の基地対策のあゆみ】 より抜粋

20.4.9

4月9日に米軍属による人身交通事故が発生したため、交通教育の徹底と

再発防止、被害者に対する誠実な対応について口頭要請を行った。

横須賀市

米海軍横須賀基地司令部

16.1.7

1月5日に発生した米軍人による交通死亡事故について、米海軍横須賀基

地司令官に対し、厳正な規律の保持と交通法規の一層の徹底と被害者に

対する万全の救済措置を講じるよう文書要請を行った。また、横浜防衛施

設局長あてに、同様の要請を米側に伝えるよう文書要請を行った。

市長

米海軍横須賀基地司令官

横浜防衛施設局長

16.1.9

1月5日に発生した米軍人による交通死亡事故について、外務大臣に対し、

厳正な規律の保持と交通法規の一層の徹底と被害者に対する万全の救済

措置を講じることを、米側に伝えていただくよう文書要請を行った。

市長

外務大臣

以上、抜粋終わり

※文中の線は、市議団が記入。

1月5日に発生した米軍人による交通死亡事故は、

米海軍横須賀基地司令官、

横浜防衛施設局長、

外務大臣の三方に、

文書要請を行った。

ことが記されている。

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コロナ禍の中、米兵家族は静岡に観光に出かけ居眠り運転からハンドル操作を誤り大事故になったケースといい、飲酒運転で高速を逆走、大麻所持の発覚もあったケースといい、

いったい、日本を守るという名目で駐留している米軍のモラルはどうなっているのでしょうか!!

7月5日に、日本共産党神奈川県委員会と平和団体が防衛省交渉を行った際、この案件も追及しました。

②のケースでの事故発生日と報道日はなぜこんなに時差があるのか、交渉に参加した大村洋子議員が直接防衛省担当者に質問したところ、お茶を濁す答弁をのらりくらり繰り返し、結局、情報は知っていながら、発表しなかったということがわかりました。

米軍に忖度し、国民の安全・安心、知る権利を軽視したのです。

一方、市も普段から「些細なことでも米軍とは意思疎通している」と言ってきた相手からなんの連絡もなかったのですから、目を覚ますべきです。

市が表明した「遺憾の意」とは、そのことに対しての意思表示ですが、はじめから米軍は日本や横須賀市を対等・平等になど見ていないのですから、今更、何を言わんや!なのです。

 

日米地位協定ゆえの闇 が存在しているのです。

交通事故では、起訴率が8、1%、と、忖度されている現実があります。

7月16日付けの赤旗報道をご覧ください。

赤旗記事7月16日