日本共産党横須賀市議団

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議会での質問

2019年9月26日

《平和モニュメント》を撤去/新設するという補正予算案の議会への提案は、市民からの合意も、制作者からの納得も得てのものではなかった。これでいいのでしょうか③

平和モニュメント

以下は、9月19日の本会議で採決にのぞむ際、日本共産党を代表して井坂直議員が行った議案第61号横須賀市一般会計補正予算への反対討論(中央公園整備事業中の「平和モニュメント」撤去・新設についての部分のみ抜粋)です。

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議案第61号横須賀市一般会計補正予算のうち、都市整備分科会の中央公園整備事業「平和モニュメント」撤去・新設について市民の安全確保のために撤去を掲げることは理解しつつも、賛同することは出来ないため反対します。

この問題については時間の経緯を振り返りたいと思います。本市が「平和モニュメント」の撤去・新設を決定したのは今年の4月です。そのことは都市整備分科会の中でねぎしかずこ議員が明らかにしました。その前に委託調査を行ったのは2年前の2017年で、その時には鉄粉が500キログラム出たり、内部に水が70~80cm溜まっていることが解りましたが、議会側には報告がありませんでした。なぜ報告しなかったかと言えば、メンテナンスを施せばよいと判断したからとのことでした。5年後には危険な状態になるが、2017年の段階ではまだいわゆる「イエローカード」といったところだったからです。なぜ歴代の市長時代にメンテナンスが行われなかったのか、全く報告がされなかったのか、疑問が生じます。

直近の6月定例議会に現状報告をしなかった点については、「平和モニュメント」の作者ある彫刻家の故最上壽之氏のご遺族の了解がえられなかったからだとのことでした。そして、今期の議会に補正予算の提案があったことから、了解が得られたのかと思いきや、未だに了解は得られていないとのことです。ご遺族は「改修の可能性の検討」と「専門家の意見聴取」を意向として示されたといいます。

「改修の可能性の検討」については三社に調査委託し「現状の腐食状況」「改修等費用」も調査しています。この調査で市が撤去・新設の根拠とする内部の鉄骨の浸食状況等から補修による延命は困難との判断が出てきました。しかし、これは市が一番最初に撤去・新設を決定した4月よりも時間軸としては後になります。そして、ご遺族の意向のもう一つである「専門家の意見聴取」として「平和モニュメントに関する検討会」が開催されました。その中では次のように非常に重要なことが指摘されています。

パブリックアートは公共の共通財産。撤去・保存については、所有者である市民の意見を聞くべき。美術作品は、壊して再設置では意味がない。平和を願う気持ちを記憶にとどめるために形にしたものである。姿を変えたとしても、市議会の核兵器廃絶に関する決議や核兵器廃絶・平和都市宣言が思い出されるようにしてほしい。といったご意見でした。

この検討会の開催は9月議会が始まった8月30日の2日前、8月28日でした。審査のあった都市整備分科会の1週間前です。市はご遺族に言われるまで、専門家のご意見を伺おうという姿勢がなかったということです。今年4月の撤去・新設に至る過程においても一切、専門家のご意見を伺っていなかったのでしょう。「平和モニュメント」は単なる構造物、建築物ではなく美術作品、芸術作品なのですから、そうやすやすと撤去・新設と決定できるものではないはずです。また、「所有者である市民の意見を聞くべき」というご指摘はどうするのでしょうか。このようなご意見が出たのですから、9月議会への議案の提出は見送るべきでした。さらに、強調すべき点は、この「平和モニュメント」は、335万円余の市民からの募金も入って建設されているという事実があります。当然、市民の意見は聴く必要があり、市独自の判断により撤去・新設を決定するなどあってはならないと思います。以上、るる述べましたが、この議案には疑問点が多数あり、拙速な進め方にもまったく同意できませんので、賛成できません。なお、都市整備分科会においてねぎし議員も申しあげましたが、現在の腐食が判明した「平和モニュメント」」に対して私たちは放置してよいとは考えておらず、改修が無理であるならば撤去もやむなしと思っています。繰り返しになりますが、そこにいたるまでの報告と今後の計画を進める手順のありかたを問題にしています。

「あらゆる情報をオープンにしたい」と仰っている市長の心情が理解できるからこそ、なおさら認めるわけには、まいりません。以上の理由から議案第61号には反対いたします。

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反対討論後の採決では、日本共産党の3人と藤野英明議員、計4人が議案第61号に反対、他のすべての議員(議長は採決にかかわらないので除く)の賛成で議案第61号は成立しましたが、日本共産党はこれからも、モニュメントに刻まれている「平和都市」「核兵器廃絶」の精神がしっかりと継承されていくよう、注視していきます。

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