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田浦中学校の隣接地に自衛隊海上作戦センター ヘリポート(場外離着陸場)計画「騒音、墜落事故が心配」(2018年6月定例議会)

199-2田浦中と道路をはさんだ隣地内に海上作戦センターを建設していますが、防衛省は今年の3月になって唐突に、敷地内にヘリコプターを離着陸させる施設をつくると市議会への報告もなしに地域住民に説明を始めました。

住民からの訴えでこれを知ったねぎしかずこ議員は、地域住民や防衛省からの聞き取りなどをおこない、6月市議会で市長・教育長に、住民からだされた騒音や墜落についての懸念を伝えるとともに、「住民の納得が得られないままの強行はさせないことを防衛省に求めよ」と質しました。

市長は、「防衛省に強行するなという権限はないが、理解が得られるよう求めているところ」と答弁。また教育長は「飛来する際には、学校行事に配慮するように申し入れた」と答弁しました。しかし、市は「ヘリポートではなく、場外離着陸場だ」(市長・教育長)「海上自衛隊にオスプレイは配備されていない」(教育長)など、防衛省の説明を鵜呑みにした対応で、住民の不安な気持ちに寄り添う姿勢ではありません。共産党横須賀市議団は、今後も住民の声をもとに引きつづき追及していきます。

オスプレイ飛来も否定できない

ねぎしかずこ議員は、防衛省での聞き取りでオスプレイの飛来については、「現状では無い」というあいまいな回答をしていることを紹介し、もっと深刻に受けとめるべきだと迫りました。

唐突な説明は「後出しジャンケンだ」

防衛省は船越地区への新庁舎、官舎の建設で住民に説明してきましたが、3月になって突如、ヘリポート計画が…。地元からは「後出しジャンケンだ」と批判の声もでています。

ねぎしかずこ議員… 「基地ありきでない市政の展望を」

市長…「核抑止力の中でしか世界は安定しない」

また、ねぎしかずこ議員は、米朝首脳会談も行われようとしており、北東アジアの平和構築が劇的に進もうとしている中、基地ありきでない市政のありようを展望する必要について質しました。

市長は、「非核化と戦争を起こさないためには、外交努力が最も大事であるが、外交の後ろ盾になっているのが防衛力であり、自衛隊の存在」「核の抑止力の中でしか世界が安定していないのも事実だ。」と、防衛力や日米安保に関連すると思考停止。地域主権とは懸け離れた国の姿勢に追従した答弁でした。

海上作戦センターは世界の平和の流れに逆行

海上作戦センターは、全国の海上自衛隊・自衛艦隊を統括する幹部が集結することになる地上6 階建ての上級司令部であり、核爆発下においても持ちこたえるよう、さらに地下2 階という抗堪性(サバイバビリティ)を高めた構造となっています。核戦争でも想定しているのでしょうか。

国際紛争は平和外交で解決するというのが世界の流れです。基地強化は朝鮮半島の非核化や朝鮮戦争の終結への努力に逆行しています。

ねぎしかずこ議員は、長浦湾のまわりがぐるりと自衛隊や米軍施設によって占められている実態を示しながら、戦前に「回帰」するようなこの動きは、横須賀の未来を世界の流れから閉ざすことであり、これが、横須賀の閉塞感のおおもとだと指摘。今こそ、「旧軍港市転換法」で平和産業港湾都市を目指した方向に市政の舵を切り替え、名実とも「転換」すべきと訴えました。

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共産党横須賀市議団の要請で国会・県会議員団とともに防衛省から聞き取り。右から大村洋子市議、ねぎしかずこ市議、井坂なおし市議。