日本共産党横須賀市議団

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議会での発言
2016年10月14日

100条調査特別委員長の審査報告を了承することに賛成する立場からの討論(ねぎしかずこ議員・2016/10/14)

日本共産党のねぎしかずこです。会派を代表し、「吉田市長の不透明な市政運営に関する調査特別委員長の審査報告を了承することに賛成する立場から討論をいたします。 

私はこの1年間、当委員会に、日本共産党からの委員として関わってまいりました。そこで行われた参考人招致や証人喚問にも立ち会い、「最終報告書」の作成にあたっても、他の委員のみなさんとともに論議し、中身を練り上げてきたわけで、今後の改善を提示するところまで漕ぎつけたこの報告書の総意には、当然のことながら、賛成するものです。

この間、100条調査特別委員会として取り扱わなければ出てこなかったであろうことがたくさん表面化、不透明であった市政運営の中身が市民の目に、だいぶはっきりしてきたわけで、立ち上げた意義は大きかったと思っております。

同時に、もし市長が思い違いや不適切な行いに気付いたとき、機敏に修正の表明や適切な対処に切り替えていれば、これほど長きに渡る委員会にはならなかったのでは、という思いもあります。

市民のかたから、「議会は、いつまでこの問題に時間を費やしているんだ。論議する大事なことは、もっと他にあるだろう」と市政が停滞することを心配しての議会へのお叱りの声も耳に入ってきたところです。

しかし、議会人の側からモノ申せば、この間、議会から市長に2度の問責決議を上げても、それを重く受け止めているとは感じられませんでしたし、市長ご自身がまずかったと思うならば100条委員会の中でも表明することが出来たはずですが、自身には非がないという立場に終始、100条委員会で明らかになった後に初めて謝罪するという対応であったため、ここまで長引かざるを得なかったと、ご心配いただいた市民の方々には申し上げたいと思います。

市政の停滞というならば、そのおおもとはそもそも市長の言動にあり、また、参考人や証人となった市職員幹部の方々についても、市長にその言動を機敏に正すべきでありながら怠ったことも長引かせた一因と思いますので、「市政の停滞」をもたらしたいうこの理由をもってしても、最後にも述べますが、市長と幹部職員は、ともにその責任をしっかりと取るべきと思います。

さて、市長の不透明な市政運営の中身についてですが、これにつきましては、「最終報告書」が指摘しているとおりと思います。

ひとつめの日本丸の久里浜港招致問題では、市長や同行した職員全員が、後から判明する日本丸の機関長の回答と食い違う証言に終始、その不自然さはぬぐえませんでした。

二つ目の、一般職の任期付職員の任用及び任期後の採用問題では、公平であるべき人事が市長のトップダウンで行われ、職場に自由に物言わせぬ雰囲気を漂わせるなど大きな禍根を残しました。

そして、三つ目の、ポートマーケットにおけるBBQパークの設置に関する問題においては、是正指導している最中にもかかわらず市長が、支援者とBBQパークで飲食を共にしたことも明らかになり、それは、報告書の最後、「おわりに」と題する文章中に記載されている「一連の事件は、公明性・公正性を欠き」との記載どおりのものです。

しかしながら、このように市長や職員の市政運営が「公明性・公正性を欠」くと指摘することと、証人喚問における虚偽証言があったかどうかということにつきましては、私たちは、区別して判断するのが妥当と考えます。

日本共産党としては、市長を含む3人のかたいずれにおきましても、虚偽証言があったとは、地方自治法第100条の3項と7項に照らしても断定できないため、告発には至らないと結論づけました。ですので、3人の方々を告発するとした報告書の項目「9、告発」という部分につきましては賛成しかねるものです。

日本共産党としては、告発はしないものの、市長と何人かの幹部職員に対しては、CSY(一般社団法人シティサポートよこすか)の幹部職員が先になさったように、それぞれのお立場における相応のけじめを課すことを求めたいと思います。

自浄作用を発揮し、市民との信頼構築に努めることを強く望み、討論といたします。


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